「介護入門」読んで 2
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介護入門 (文春文庫 も 21-1) 著者:モブ ノリオ |
『 介護者は永遠を引き受ける。 (被介護者の)80の老人が30年先まで生きることはないだろうが、5年、10年、それ以上と先を思い描く時点で、出口なんか想定されていないんだ。 』
と孫は叫ぶ。
共感 傾聴 受容 自立支援 尊厳 非審判的態度
自己決定の尊重 カウンセリングマインド
「傾聴」の「聴」……文字の形に示すとおり、「耳」を「ナシ」にして「心」で きく だ。
共感 傾聴 などなど 介護のプロに求められる資質だそうである。 プロとしてのハードルは非常に高い。 介護のプロは、被介護者とその家族の社会的生活を支援することだ。
▲ 己が被介護者にとって何の血の繋がりもない赤の他人だと仮に思え。
「他人なのにここまでしてもらった」「他人なのだから、少々嫌な思いもさせられたが」と仮に思えば、まだまだ尽くしたらぬと思えてくる。
そうすれば甘えが消える。
そう思ってはいても、他のところでついつい甘えが出る、弱音を吐きたくなるものだ。
養子養女が立派に介護を務める例など数え切れぬ。その彼らが果たして血の縁を理由に介護する道理があろうか、とその内心を察せよ。
むしろ血は、遠きにありし者に近さを錯覚せしむる。
月に居ながらにして、娑婆の母の傍らに己が身を置く錯誤はいとも容易い。
月には月の、娑婆には娑婆のつとめがある。
ならば娑婆に降りたる時にこそ、今しかないと娑婆の務めに精を出せ。▲ 無言で介護するべからず。
介護床の離れ小島に被介護者は横臥する。
いくら同じ屋根の下であろうと、傍を離れる時は島を離れると思え。
小島に残した家族と再会を果たした折、無言でおるなら会う甲斐などなきに等しいではないか。
決して他人の言葉で済ませようと楽をせず、己なりの語り方節まわしで語れ。
語る言葉の己の中になきを恐れず、己の言葉の空を見据えたとき、新しき言葉が己を選ぶ。
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